土用の丑の日うなぎおすすめ:関西の特色と名店ガイド

季節

土用の丑の日は、日本各地でうなぎを食べる風習があります。その中でも、関西地方では独自の特色を持ったうなぎ店が数多く存在します。今回は、京都、大阪、滋賀そして和歌山の各地域から、土用の丑の日に訪れるべきおすすめのうなぎ店をご紹介します!

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土用の丑の日とは?

土用の丑の日の由来と意味
  • 土用: 土用は季節の変わり目を指し、立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を指します。特に夏の土用(立秋前)が有名です。
  • 期間: 土用は1年に4回あり、それぞれの期間中に丑の日が訪れますが、特に夏の土用の丑の日が注目されます。
  • 丑の日: 干支(えと)に基づいて、12日ごとに巡ってくる「丑の日」があります。土用の期間中に訪れる丑の日が「土用の丑の日」と呼ばれます。
うなぎを食べる習慣の由来
  • 平賀源内の知恵: 江戸時代中期の学者で発明家の平賀源内が、あるうなぎ屋の売上を上げるために、「本日丑の日」という看板を立てたのが始まりと言われています。これが評判を呼び、他の店でも真似るようになったとか。
  • 夏バテ防止: 夏の暑さで体力が消耗しがちな時期に、栄養価の高いうなぎを食べることで、スタミナをつけると考えられています。うなぎはビタミンAやB群、D、E、鉄分などを豊富に含んでおり、疲労回復に効果的です。そのため、夏の暑い時期に栄養を補給する目的でうなぎを食べる習慣が広まりました。
現代の土用の丑の日
  • 年に2回以上ある場合も: 土用の期間中に丑の日が2回巡ってくる年もあります。その場合、1回目を「一の丑」、2回目を「二の丑」と呼びます。
  • うなぎ料理: この日に食べられる料理として、蒲焼き、うな重、うな丼などがあります。特に、うなぎの蒲焼きは一般的です。
  • 家庭での食事: 土用の丑の日には、家族でうなぎを楽しむ家庭も多いです。スーパーや専門店でも特売セールなどを行なっており、購入したうなぎを家で調理して食べることも一般的です。
  • 地域による違い: 地域によっては、うなぎ以外の食べ物を食べる風習もあります。例えば、「う」のつく食べ物(梅干し、うどんなど)を食べるといった習慣もあります。
関西風の調理法
  • 地焼き: 関西ではうなぎの調理法として「地焼き」が一般的です。これは、うなぎを蒸さずにそのまま焼き上げる方法で、皮がパリッとし、身がふっくらと仕上がります。
  • タレ: 蒲焼きのタレは、関西風では濃厚で甘辛い味付けが特徴です。うなぎの脂とよく合い、風味豊かな味わいが楽しめます。

 土用の丑の日は、夏の暑さを乗り切るための知恵として、うなぎを食べる習慣が広まりました。平賀源内のアイデアがきっかけとなり、現在では夏の風物詩として定着しています。うなぎは栄養豊富で、夏バテ防止に効果的とされ、全国で多くの人々に親しまれています。この日に食べるうなぎ料理は、家庭の食卓から高級料亭まで、幅広い形で楽しまれています。

以下から関西でおすすめの鰻店をご紹介していきます!

京都:伝統の味わいを守りつつ進化する、うなぎの名店3選

京都では、伝統的なうなぎの味わいを守りながらも、新しいアプローチで進化を遂げる名店が数多くあります。土用の丑の日には特に混雑することが予想されますが、予約をして訪れる価値のある店舗があります。そこでおすすめの店舗を3つご紹介します。

  • わらじや:京阪七条駅近くにある「わらじや」は1624年創業の400年以上続く老舗店です。人気メニューは国産うなぎを時間をかけて焼き上げ、秘伝のタレで食べる「まむし御膳」やうなぎの白焼と椎茸、牛蒡、人参、三つ葉、卵やお餅が入った優しい味わいの「うふぞうすい」などがあります。京都らしく優しいお味をぜひ楽しんでみてください。
    • 定休日:火曜日
    • アクセスや予約はこちら
  • 嵯峨嵐山 うなぎ屋廣川:嵐山にあるのは1963年創業の「うなぎ屋廣川」。正当な江戸前の長売り技法を受け継いだ鰻料理が楽しめるこのお店では、完全予約制のこのお店はゆったりした空間で庭園や嵐山の風景を楽しみながら、伝統のうなぎ料理が味わえます。伝統のタレはあっさりしていて、鰻本来の味が楽しめます。うなぎ丼や鰻の蒲焼は絶品です!
    • 定休日:月曜日
    • アクセスや予約はこちら
  • うなぎ・ひつまぶし炭櫓:河原町駅からすぐの「炭櫓」。炭で焼き、秘伝のタレを纏わせる関西風の手法で焼き上げた外はパリッと、中はふわふわとした新鮮なうなぎを楽しむことができます。名物はひつまぶしで、特・松・竹・梅の4種類でうなぎの量を決めることができます。うなぎの食感と秘伝のタレをぜひ食べてみてください。

大阪:活気ある街で味わう、土用の丑の日におすすめのうなぎ店3選

大阪もまた、うなぎの名店が数多く存在します。活気ある街の雰囲気と共に、土用の丑の日を楽しむならば、こちらの店舗がおすすめです。

  • 魚伊:慶応3年に創業の「魚伊」では、厳選されたうなぎを蒸さずに備長炭で焼き上げることで独特の香りを楽しむことができます。外はパリッと、中はふわふわのうなぎを伝統のタレとこだわりのお米でいただくうな重はとても美味しいです!
    • 定休日:毎月第2火曜日
    • アクセスやお取り寄せはこちら
  • 鰻 にしはら:谷町四丁目駅から徒歩5分の場所にある「鰻 にしはら」。食べログうなぎ百名店にも選出されるこのお店は、国産うなぎを関東風に仕上げ、皮も身もふわふわな食感を味わうことができます。お支払い方法は現金のみ。席数も少なめのため、予約必須です!
    • 定休日:毎週月曜日、毎月第2火曜日
    • アクセスなどはこちら
  • 志津可:産地をこだわったうなぎを一度白焼きしてから蒸すという江戸流という調理法を用いて仕上げられたうなぎはふっくらと柔らかい食感を楽しめます。関西風の甘めなタレで仕上げられた鰻重は絶品なのでぜひ食べてみてください。
    • 定休日:月・日
    • アクセスなどはこちら

滋賀:琵琶湖の恵みを味わう、土用の丑の日におすすめのうなぎ店3選

  1. 逢坂山 かねよ:明治5年に創業された老舗「逢坂山 かねよ」は、国産うなぎを使用したうなぎ丼に大きなだし巻き卵を乗せた「きんし丼」はこのお店の名物。タレは甘みをおさえられていて、ボリュームたっぷりなこの「きんし丼」もぺろっといただくことができます!美しい庭園を眺められる個室などから鯉の跳ねる音やせせらぎの音を聴きながら美味しいうなぎを味わってみてはいかがでしょうか?
    • 定休日、アクセスなどはこちら
  2. うなぎ料亭 山重:起源は約400年前に瀬田唐橋のかかる瀬田川のほとりで創業したうなぎの引き売り屋台とされている「山重」。「瀬田鰻」と呼ばれる鰻の名と味わいを受け継いだうな重やひつまぶしなどを是非味わってみてください!
    • 定休日:火曜日
    • アクセスなどはこちら
  3. 本格炭火焼うなぎ えん:朝〆のうなぎを、生から炭火で遠火の強火で丁寧に焼き上げることで絶妙な食感に仕上がったうなぎを秘伝の自家製ダレとこだわりの近江米で味わううな重やひつまぶしは絶品です。和の落ち着いた雰囲気のなかで、こだわりのうなぎを味わいながら居心地のいい時間を楽しんでみてはいかがでしょうか?
    • 定休日:不定休
    • アクセスなどはこちら

和歌山:新鮮な地元の食材を使った、土用の丑の日におすすめのうなぎ店3選

和歌山は、美しい自然と豊かな食材に恵まれた地域です。そんな和歌山で土用の丑の日におすすめの、地元の新鮮な食材を使ったうなぎ店を2軒ご紹介します。

  • 二与呂:JR和歌山駅から徒歩2分の場所にある「二与呂」では選び抜いた活うなぎをこだわり品質の炭火で焼き上げることで香ばしい香りを感じることができます。秘伝のタレでいただくことで後味も楽しめるうな重は絶品です!
    • 定休日:水曜日
    • アクセスなどはこちら
  • 鹿六:国内有数の産地から厳選されたうなぎの鮮度を保つために、泥抜きの際の水にもこだわっている「鹿六」。捌き方は関東風、焼き方は関西風という独自の調理法を用いており、紀州の備長炭で職人がこだわって焼き上げたうなぎに100年以上続く伝統のタレをくぐらせたうな重や蒲焼は最後まで美味しく味わうことができます。
    • 定休日:月曜日
    • アクセスや予約はこちら
  • 鰻の成瀬:和歌山駅から徒歩11分程度の場所にある「鰻の成瀬」では、管理の厳しい基準をクリアした鰻を提供しています。うなぎを育てる水にこだわり、脂ののりなども絶妙な美味しさがあります。テイクアウトも充実しており、高品質なうなぎ料理をリーズナブルな価格で提供しているため、多くの人々に愛されています。気軽に訪れることができる店舗でありながら、品質の高い食事を楽しむことができます。

まとめ

関西地方には土用の丑の日に訪れる価値のある素晴らしいうなぎ店が数多くあります。京都では伝統の味わいを守りつつも進化を遂げる名店が、大阪では活気ある街の中で味わうことができます。滋賀や和歌山でも、地元の食材や独自の調理法を活かしたうなぎ料理を楽しむことができます。どのお店も混雑することが予想されますが、土用の丑の日には、事前に予約をしてこれらの店舗で特別なメニューを味わいながら、日本の伝統的な食文化を堪能してみてください。

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