滋賀県には、古くから続く伝統的な祭りが多く存在します。しかし、全国的にはあまり知られていない「隠れた祭り」もたくさんあります。今回は、地元民が推薦する特にユニークで魅力的な5つの滋賀のお祭りを紹介します。これらの祭りは、観光地としての滋賀のイメージを一新するような、深い歴史と文化を感じられるイベントです。
1. 湖東の隠れた名祭り「日野ひな祭り」:伝統的な人形文化を楽しむ
滋賀 祭りの中でも異彩を放つ「日野ひな祭り」
日野町で毎年春に開催される「日野ひな祭り」は、滋賀県内でも特に古い伝統を誇る滋賀の祭りの一つです。この祭りは、江戸時代から続くひな人形の文化を受け継ぎ、地域住民の手で大切に守られてきました。祭りの期間中、日野町の歴史的な町家や商家がひな人形を展示し、訪れる人々はその美しさに魅了されます。
見どころ:ひな人形と町家の融合
ひな人形が展示される町家は、江戸から明治時代にかけて建てられた古民家が多く、訪れるだけでも歴史を感じることができます。その中に飾られた手作りのひな人形は一体一体が精巧で、地元の人々の愛情が込められています。各家庭の独自の展示方法にも注目してみてください。
祭りの楽しみ方:のんびりと散策しながら楽しむ
日野町の「ひな人形ロード」を歩きながら、ゆっくりと展示を楽しむのがこの祭りの醍醐味です。昔ながらの桟敷窓のある商家や個人宅・商店の店先など、町の至る所でひな人形が展示されているので古風な雰囲気を味わいながら散策するのがおすすめです!
アクセスと開催期間
JR近江八幡駅から徒歩約10分。開催期間は3月中旬から4月上旬です。観光客も比較的少ないため、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと楽しむことができます。詳細な開催日時はこちらから。
2. 長浜の「曳山祭り」:古い町並みと豪華な山車が織りなす幻想的な世界
豪華絢爛な「曳山祭り」:滋賀 祭りの代表格
「曳山祭り」は、滋賀県長浜市で行われる伝統的な祭りで、毎年4月に開催されます。このお祭りは、400年以上の歴史を持つ格式ある祭りで、華やかな山車(だし)が町中を練り歩く姿が見どころです。特に子供たちによる伝統歌舞伎の演技は、長浜の祭りを象徴する存在であり、毎年多くの観光客が訪れます。
見どころ:山車と子供歌舞伎
この祭りの最大の見どころは、華やかに飾られた山車とその上で披露される子供歌舞伎です。山車の上で幼少の子供たちがプロ顔負けの演技を見せる場面は、祭りを一層盛り上げます。また、山車自体も工芸品として素晴らしく、長浜の伝統工芸の技術が詰め込まれています。
祭りの雰囲気:タイムスリップしたような感覚を味わう
長浜の「曳山祭り」は、歴史的な町並みと山車が相まって、訪れる人々にタイムスリップしたような感覚を与えてくれます。祭りが行われる日には、町全体が賑わい、地元住民と観光客が一体となって祭りを楽しむことができます。
おすすめの観覧場所とアクセス
祭りを観覧するなら、大通り沿いの場所が最もおすすめです。アクセスはJR長浜駅から徒歩約10分で、祭りの中心地にすぐ到着します。詳しいアクセスなどはこちら。
3.甲賀市「水口曳山祭り」:江戸時代から続く華やかな山車の祭典
歴史と華やかさが融合する「水口曳山祭り」
甲賀市水口地区で毎年5月に開催される「水口曳山祭り」は、江戸時代から続く伝統的な祭りの一つです。この祭りは、豪華な山車(だし)とともに、地域住民が参加し、華やかな装飾を施された山車を曳きながら街を練り歩きます。「曳山祭り」としては県内外でも有名ですが、観光客が多く訪れる長浜の曳山祭りに比べると、より落ち着いた雰囲気で楽しめる祭りです。
見どころ:装飾された山車と地域の団結力
「水口曳山祭り」の見どころは、地元の職人によって細部まで丁寧に作り込まれた美しい山車です。金箔や彫刻、色鮮やかな装飾が施された山車は、それぞれの地区の誇りであり、街中を練り歩く姿は圧巻です。また、山車の引き手として参加する地域住民が一体となって祭りを盛り上げる様子からも、地域の団結力を感じることができます。
祭りの雰囲気:地元の温かさを感じるアットホームな祭り
この「滋賀 祭り」は、地元の住民が主導で行われるため、祭り全体がアットホームな雰囲気に包まれています。訪れる観光客も地元の人々と交流しながら楽しむことができ、観光地での大規模な祭りとはまた違った、温かみのある体験ができるのが魅力です。
おすすめの観覧場所と祭りのスケジュール
祭りは水口地区の中心部で行われ、特に商店街や駅前が山車の通る主要ルートとなります。祭りは昼間から夕方にかけて行われますが、夜になると提灯が灯され、山車が幻想的な雰囲気を醸し出します。
アクセスと開催期間
JR水口城南駅から徒歩約10分。毎年4月20日頃に開催されます。
4. 守山市の「勝部の火祭り」:幻想的な火の演出が見どころ
勝部の火祭りとは 滋賀県大津市にある勝部(すぐるべ)神社で行われる伝統的な火祭りで、毎年1月の中旬に開催されます。この祭りは、約1300年の歴史を持つ、滋賀県でも非常に古い祭りの一つで、勇壮な火を使った神事として知られています。
祭りの由来と歴史 「勝部の火祭り」は、農作物の豊作を祈願する意味合いが強く、古くから地域の人々に信仰されてきました。神社の名前にある「勝部」という名は、古代に勝利を祈願する場所だったことに由来しています。この火祭りは、平安時代から続く神事とされ、毎年1月に行われる「左義長」(どんど焼き)と呼ばれる、正月飾りを燃やして邪気を払う行事と結びついています。
祭りの流れ 「勝部の火祭り」のメインイベントは、境内に設けられた大きな焚き火の周りで行われる、燃え盛る火を使った儀式です。火を奉じた棒(たいまつ)を勇壮に振り回す様子が見どころで、火の勢いと迫力が観客を魅了します。この火は邪気を払い、地域の人々を守り、豊作や無病息災をもたらすとされています。
見どころと魅力
アクセスと開催情報
5. 近江八幡市「左義長祭り」:春を呼ぶ祭り
近江八幡市の「左義長祭(さぎちょうまつり)」は、滋賀県近江八幡市で毎年3月中旬に行われる伝統的な春祭りで、約400年の歴史を持つ、滋賀県内でも有名な祭りの一つです。大きな山車(だし)や、燃え盛る炎を用いた豪快な儀式が見どころで、江戸時代から続く地域の文化を伝える重要な行事です。
祭りの由来と歴史
近江八幡市の「左義長祭」は、豊臣秀次が近江八幡城を築城した際に、城下町の商人や町民がその完成を祝って始めたとされます。もともとは「左義長」として、正月に使った飾りやしめ縄を燃やして厄を払う風習が源流ですが、現在の「左義長祭」は、地域の若者たちが作り上げた大きな山車(だし)を引き回しながら、豪快に祭りを楽しむスタイルに発展しました。
祭りの構成と特徴
見どころと魅力
祭りのスケジュール
「左義長祭」は、通常3月中旬の土日を中心に開催されます。山車が街を練り歩くスケジュールや、山車が燃やされる火祭りは、昼から夜にかけて行われます。昼間の山車のパレードと、夜の火祭りの両方が楽しめるのが特徴です。
アクセス
以上が、地元民おすすめの滋賀の隠れた祭り5選です。「滋賀 祭り」は、地域ごとの特色が豊かで、観光客だけでなく地元の人々にとっても特別なイベントです。滋賀を訪れた際には、ぜひこれらの祭りに参加して、地元の文化や伝統を体感してみてください!
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